令和7年度日田市合同防災訓練に参加

物資輸送と被災状況調査の両サイドでドローン訓練!

2025年6月1日(日)に行われた令和7年度日田市合同防災訓練では、ドローンによる物資輸送を2回実施しました。
1回目は、日田市からの要請で、三隈側右岸で孤立避難所(想定)である日隈小学校に対して、数100m離れている左岸側から発電機(新品・燃料無し)を輸送し、2回目は、1回目の運搬により電源確保を前提にSTARLINKを輸送しました。(いずれも大分県西部振興局提供)
いずれも10kgを超える重量物資ですが、安定して空輸を行うことを訓練を通し実証することができました。
運搬後のSTARLINKは、避難所である体育館で組み立て展開し、大分大学による遠隔操作ロボット・アバターTEMIに接続し衛星回線によるインターネット通信を確保することができました。
地域の安心安全の材料としてドローンの活用を通して役立てられるように今後も邁進してまいります。

〈1〉ドローンによる物資輸送訓練

各機関集合

実動訓練は三隈川左岸をメインに実施

飛行前点検

飛行前のプロポ点検

1回目の輸送(発電機)

1回目の輸送(発電機・約13kg)飛行中

1回目の輸送(発電機)

1回目の輸送(発電機・約13kg)輸送地点側

2回目の輸送(STARLINK)

2回目の輸送(STARLINK・約10kg)飛行中

2回目の輸送(STARLINK)

2回目の輸送(STARLINK・約10kg)輸送地点側

合計2回の重量物輸送を実施しました。
特に今回は、飛行空域がDID地区(人口集中地区)であることもあり、飛行申請は経路を特定し余裕をもって行いました。
また、箱入りの発電機を垂直に立てて着地させること、そして、STARLINKという精密機器を確実に傷つけることなく着地させることがミッションでしたので、繊細なオペレートが必要でした。
今回、着荷側はフラットな小学校グラウンドでしたが、実動時の環境はさまざまであることが想定されます。
訓練の気づきを活かして、今後の災害時のドローン運用マニュアルに取り入れていきます。

輸送後の様子(日隈小学校グラウンド)

輸送後に市の防災関係者、地域住民にドローンの使用や活用方法について説明

物資輸送訓練は株式会社Tokisetsuとパートナーシップ協定に基づき連携

今回の物資輸送に使用した機体はDJI製Flycart30で最大40kgのペイロード(シングルバッテリー時)を輸送することが可能です。
先に締結した株式会社Tokisetsuとのパートナーシップ協定に基づき、リソースの調達を行い実施しました。
輸送後の説明会では、飛行時間や距離、最大上昇高度などの質問がありました。
また、実際にバッテリーを持ってもらい、その重量を感じて頂きました。
当訓練飛行では、シングルバッテリーでしたが、その重さにびっくりしていました。
この機体はIP55という高い防塵防滴性能を有しており、災害時のシビアな状況でも活躍が期待されています。

株式会社Tokisetsuとのパートナーシップ協定については、こちら

〈2〉警察及び消防の実動訓練・ドローンによる被災状況調査訓練

令和7年度日田市合同防災訓練(実動訓練)警察

警察による水難車両からの救出救助訓練

令和7年度日田市合同防災訓練(実動訓練)消防

消防による水難者の救出救助訓練

令和7年度日田市合同防災訓練(実動訓練)DMAT

日赤大分市部や済生会DMAT・昭和学園高校によるトリアージ訓練

令和7年度日田市合同防災訓練(実動訓練)現場指揮本部

現場指揮本部の様子

実動訓練では、ノーベルは例年被災状況調査訓練(伝送訓練)で参加しています。
今回も、物資輸送班と2チームに分かれ、被災状況調査訓練を実施しました。
災害調査=空撮ではあるものの、災害現場の環境はシビアです。
天候だけでなく、救助を待っている方のために、各機関が命がけで業務を遂行しており、そのなかにおいて、《顔の見える関係》なしに効率的なドローン飛行は困難です。
訓練の機会があることに感謝するとともに、このノウハウをしっかりと活かしてまいります。

令和7年度日田市合同防災訓練(実動訓練)空撮

訓練は三隈川左岸をメイン会場として実施された

物資輸送訓練後は、機体展示も実施

物資輸送訓練後は、輸送物資とともに機体も展示された

物資輸送訓練後は、輸送物資とともに機体も展示された

DJI Flycart30機体展示

機体を見学する地域住民の方々

機体展示

機体展示と展示資料①(これまでの取り組み)

機体展示

機体展示と展示資料②(本訓練の飛行概要)

避難所開設訓練

避難所開設ではAIロボットも活躍

展開されたSTARLINK

輸送されたSTARLINKは展開し衛星回線で通信を確立

CERDのロボット・アバター

STARLINKと通信を確立したCERDのロボット・アバター

CERD鶴成先生

大分大学 減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)鶴成悦久先生の防災講話

被災状況調査訓練の様子

被災状況調査訓練の様子

ドローン防災スペシャリスト講習のご案内

株式会社ノーベルが運営するJUIDA認定ドローンスクールNDMC大分日田校では、防災分野におけるドローンの人材教育プログラムであるJUIDA「ドローン防災スペシャリスト教育」カリキュラムを取り扱っています。
災害時のドローン運用に関する知識を学習することができます。
関心のある方は是非お問い合わせください。
(本講習は、限られた認定スクールでの取り扱いとなります)

〈JUIDA防災スペシャリスト教育について〉
https://uas-japan.org/license/bosai/

JUIDA防災スペシャリスト講習チラシ(ノーベル・オリジナル)

JUIDA防災スペシャリスト講習チラシ(ノーベル・オリジナル)