ドローン、農業分野でも大活躍。

ドローン+農業=スマートアグリ!?

これが農業の近未来、ドローンで稲作管理「見える化」 岡山の水田で実証実験

 小型無人機「ドローン」を稲作管理に活用した実証実験が、岡山県鏡野町の水田で始まっている。空撮で得られたデータで、水田全体の稲の生育状況が一目瞭然となる「見える化」により、作業効率の向上や省力化、収量増への期待がかかる。
 実験は、農家の高齢化や後継者不足など労働力不足が深刻化する現状や、大規模化していく農業を背景に、情報サービス事業の両備システムズ(岡山市)が、ドローンジャパン(東京都)や農業法人「本山精耕園」(鏡野町)などと合同で実施している。
本山精耕園が管理運営する水田約4ヘクタールで行われ、特殊カメラを搭載したドローンが、水田の上空約60メートルを飛行しながら11~12メートル間隔で撮影。稲の光合成が、どの程度活発に行われているかを計測する。
 計測データを解析すると、光合成が活発に行われている部分は濃い緑色で、薄緑、黄、赤色になっていくにつれ、活発でない状態を明示。生産者はパソコンやスマホでこれらの状況を把握し、生育状態が悪い箇所にピンポイントで追肥したり、刈り入れのタイミングを把握したりする。
 計28ヘクタールで稲作に取り組んでいる本山紘司代表は「提供されるデータはわかりやすく、広範囲の生育状況が把握でき、非常に効率的。ドローン導入で新しい農業、おもしろい農業に挑んでいきたい」と意気込む。
 ドローンジャパンによると、実験は全国では7例目。西日本では初といい、10月末ごろまで週1回のペースで実施する実験データを基に、両備システムズは来春にも本格導入を目指したいとしている。

引用元:産経新聞
これが農業の近未来、ドローンで稲作管理「見える化」 岡山の水田で実証実験

農業IT化の「キーマン」として

ドローンの農業分野への利活用は農薬散布からスタートしました。
ドローンを使用することにより、広大な面積を有する田畑の農薬散布を効率的に行えることから注目されるようになりました。
ヘリコプターによる散布では、薬剤が広範囲に飛散してしまうおそれがありますが、ドローンは、より低空域から農薬を散布することができるため、周囲への飛散を心配するおそれが大幅に軽減したためです。

さらに、ドローンは農業のIT化への「鍵」になると注目されています。
農地の上空を飛行させ、①農作物の確認②生態系の把握③雑草の有無の観測等を定期的に行うことにより、生産管理体制を整えることができる重要なツールとしての可能性がドローンにはあるからです。
現状では日本における農業のIT管理化を実施しているところは少数派だといえますが、今後、農業分野の生産性を上げるためにはドローンはまさに、欠くべからざる主人公=「キーマン」といっても過言ではありません。