ドローンが行方不明者を発見

捜索時におけるドローンの利用

英国のThe Telegraphにドローンが行方不明者の捜索・発見に役立ったという記事がありました。
ドローンによって撮影された映像は行方不明者発見時のリアルな緊迫感を伝えるとともに、捜索用途におけるドローンの有用性を証明するものとなっています。



"A 75-year-old man who got lost whilst out walking with friends was found by a drone 20 hours after he was reported missing."
-The Telegraph "Video: Drone finds 75-year-old man who got stuck in marshes after going on a walk with friends"

記事によると、イギリス・ノーフォーク州の75歳男性が友人と散策中行方不明になり、届け出から20時間後にドローンによって発見されたということです。
男性は葦の生い茂る湿地にはまり込んで身動きが取れず、低体温状態で発見されました。

ドローンのメリット

ドローンのメリットは、手軽に鳥瞰的視野を得られることです。
特に動画の湿地帯のように、人が足を踏み入れることが困難な場合においては、人の目に替わってこれ以上ない働きを期待することができます。
勿論、最終的にはヘリコプターによる救助になりますが、緊急を要する捜索には大変役立つことがこの件では証明されています。
このような事例が増えてくれば、ますます、捜索時のドローン利用が一般化していくことになるでしょう。

おわりに

ノーフォークにはイギリス最大の入り江があります。
スタジオジブリのアニメーション『思い出のマーニー』の原作舞台でもあり、美しい景観をもったところのようです。

この記事最大の教訓は、ドローンの活用事例よりも他にあるのかも知れません。
発見されたピーター・ピューさんは、決して知らない場所で行方不明になったのではなく、友達と別れ自宅に帰る途上に近道を行こうとして沼地にはまったのでした。

Haste makes waste.(急がば回れ)
何事もこれが肝心なのではないでしょうか。

<参考記事>
-The Telegraph "Video: Drone finds 75-year-old man who got stuck in marshes after going on a walk with friends"
https://www.telegraph.co.uk/news/2018/06/19/videodrone-finds-75-year-old-man-got-stuck-marshes-going-walk/