平成30年度 日田地区災害救助連係訓練

ドローンによる空撮映像の伝送担当として参加

10月16日(火)に大分県日田市で「平成30年度 日田地区災害救助連携訓練」が開催されました。
弊社は、ドローンのモニターのための伝送を担当させて頂きました。

訓練の目的と主題

訓練は、「四国沖の南海トラフを震源とする大規模地震が発生し、日田市内においても震度5強の揺れを観測した」との想定に基づき行なわれ、「埋没車両からの人命救助」「転落車両からの人命救助」「倒壊家屋からの救助」「被災したスクールバスからの救急活動」など、あらゆる想定事案に関係機関が迅速かつ的確な対応を図ることを目的としたものです。多くの関係機関が集結し、最大のパーフォーマンスを発揮するためには「連携」が不可欠です。今訓練で最も重要視されたのが「連携」という主題(テーマ)でした。

訓練席全景

空撮映像の伝送用モニター

災害救助連携訓練指揮本部・各関係機関の連携

ドローン班としての各機関の連携訓練

災害時には有人機に加えて、複数の無人航空機が同時に飛行することは大いに想定される事です。
訓練では、実際に複数機関のドローンをそれぞれの役割で同時に飛行させるというチャレンジングな想定を頂きました。
ドローンを飛行させた機関は、大分県日田土木事務所、日田消防署、河津建設株式会社、弊社の4社で、事前に飛行計画を共有したうえで飛行させるという実際的で新たな試みでもありましたが、それゆえに非常に有益な訓練になったと思います。
災害時にドローンに求められるものは何よりもまず正確な情報収集力です。
すでに把握している被災現場の状況だけではなく、他に災害現場がないか、道路の状況はどうかなど、現場で作業を行う部隊が安全に作業が出来るように空からサポートする必要があるため、訓練を通して関連機関と連携を図るのことはとても大きな意味を持ちます。
今回の訓練では残念ながら調整がつかず参加できなかった、防災ヘリやドクターヘリとの連携は来年以降の課題として残りました。

打合せ風景

レスキュー・消防

消防によるドローンの運用(DJI Inspire2)

参加機関

大分県建設業協会
大分県日田土木事務所
済生会日田病院(DMAT)
昭和学園高等学校看護科生(大型バス2台)
大分県西部振興局
大分県西部保健所
自衛隊大分地方協力本部日田地域事務所
日田市役所
日田楠広域消防組合日田消防署
光橋警察犬訓練所
九州管区警察局大分県警察本部警備部機動隊
日田警察署
株式会社ノーベル

DMAT災害派遣医療チームの登場

災害対応の時系列確認

総勢200名もの訓練参加者で行われた「日田地区災害救助連携訓練」は、自然災害に見舞われることの多い地域の安心安全を願う関係機関が積極的に参加して実施されました。
それぞれ専門分野の方々の話を聞けるだけでも私たちにとっては大変有意義な訓練となりましたが、私たち自身も地域の安心安全に貢献できるように日々努力していきたいと思いを新たにする大変有意義な経験となりました。